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2011.03.11 GDC2011にて行われたディレクターSWERYの講演内容を公開!2

Game Design in the Coffee.
~SWERYによる愛すべきゲームデザイン~ 2

Point 04:リザルト画面でゲームプレイの中断を上手く阻止するシナリオ

(1)各センテンスごとにプレイを中断させる可能性をはらんだ進行になる

(2)あえて課題を見せた後にリザルトを挟む事で、続きが気になる仕組みになる

いわゆるクリフハンガーと言われる手法です。

Point 05:魅力的なキャラクターを作る3つのコツ

(1)履歴書

世界観の掘り下げのところでも話しましたが、キャラクターの作り込みは非常に重要です。
なので、必ず「履歴書」を書きましょう。

僕は、最初にマインドツリーの形でキャラクター像をぼんやりと決めて、その後履歴書に
起こしていきます。履歴書には本当の履歴だけではなく、外見や性格、考え方、趣味嗜好など。

後で書き足してもいいし、シナリオの執筆中に書き直してもいいです。
なので、コア部分だけでも必ず書いてしまうことが重要です。

(2)癖や決め台詞

次に、真似をすることが出来るポーズや決め台詞、癖などを入れることも有効です。

冒頭のゲームを外の世界にも影響させるという部分に通じることですが、ゲームの外でファンの方々が
ポーズを真似たり、イラストを描いたり、そういう楽しみが無ければキャラクターは活きてきません。

ゲームなのでかなり作られたポーズをとっていますが、別にここまでやらなくても、
もっと自然でもいいです。

(3)嫌よ嫌よも好きのうち

三つ目は、キャラクターには好きなところと嫌いなところを必ず入れておくことです。

ここにいる三人は かっこいい捜査官、美しいヒロイン、子供好きのお人好し...などです。
みんなが好きになる要素があります。しかし別の一面では・・・

アニメオタクで空気が読めなかったり、料理が下手でいろいろなコンプレックスを抱えていたり、
女性にだらしなくエッチな部分があったり・・・そういう、

あえて嫌いになるような要素を入れることで、キャラクターはぐっと人間味を増します。

キャラクター造詣をしているときに、それは勇気の要る事ですが、大丈夫です。
あなたの大切な人・・・家族や恋人、友人を思い出してください。
かならず両方の要素を持っているはずです。だからこそ、人間は魅力的なんだと思います。
それをキャラクター造詣に活かしてください。

Point 06:ボイスレコーディング時に僕が行っている演出法

(1)ヨーク捜査官の話し方はリバプールサウンドやブリティッシュインベイジョンなのだ

これだけ見るとワケがわからないですよね・・・はい、僕は英語があまり話せません。

ですが、ボイスアクターに対して演技指導したり、リテイクやOK出しをする必要がありました。
そこで、このハンデを逆に利用して、台詞本文の内容よりも聴感を重視して、
キャラクター性とあった音階、リズム、抑揚になるように話し口調を決めていったのです。

それで、ヨーク捜査官はリズム良く、正確で軽快、でもどこか懐かしい
リバプールサウンドやブリティッシュインベイジョンを聴いているようなイメージで演技をつけました。

(2)その他のキャラクター

他のキャラクターでは、ジョージは重く、乱暴で暴力的、でも少し古くさいけどレジェンダリーな感じ。
80年代ヘヴィ・メタルのようなイメージです。

エミリーはどこか田舎くさくて懐かしいんだけど、好きになってしまうところがある。
女性の持つ安心感のような物を感じさせるオールドポップスのイメージでやってみました。

もちろん言葉はわからなくても感情は伝わってきますから、
感情表現の演技を無理に音楽に当てはめるようなことはしていませんよ。
詰まるところ、声についても基準をしっかり決めて、伝えていきましょうと言う事です。

Point 07:もっとも重要なもの・・・それは・・・

アイデアは使えるときにすべて使いきろう!

素晴らしいシナリオと魅力有るキャラクターを作り上げるために、もっとも重要なものは・・・、

結局はあなたのアイデアです。

そして、それは思いついた時が使いどきで、それ自体がチャンスだと思います。

だから、いつか使おうということでと取っておくよりも、使えるだけ使ってください。
無駄になってもいいです。そういう誰も気づかないアイデアほど気づいた時には爆発する!
と僕は考えています。

この地図とか、本当に・・・意味ないと感じるけど思いついちゃったから・・・それなら入れるべきだ!
と入れました。

まとめ
Point 01 : ゲーム中の出来事をゲームの外まで影響させよう!
Point 02 : 僕の考える自由度、それはタイミングの自由!
Point 03 : 物語も重要だが、舞台や登場人物の造詣にはもっと注力しましょう!
Point 04 : × : 起→承→転→結→【リザルト】
○ : 承→転→結→起→【リザルト】
Point 05 : (1)履歴書 (2)癖や決め台詞 (3)嫌よ嫌よも好きのうち
Point 06 : ヨーク捜査官の話し方はリバプールサウンドやブリティッシュインベイジョン!
Point 07 : アイデアは使えるときにすべて使いきろう!
エンディング

アクセスゲームズでは、こういった挑戦的なゲーム制作を今後も続けていきたいと考えています。

もし、僕にチャンスがあるなら、これまでの制作経験を活かして、
さらに飛躍させた物を作り、世界中の皆さんへ提供したいと思います。

たとえば、登場人物全員が主人公と言えるような作品や、
TVドラマのように何シーズンも感情移入できるような作品に挑戦してみたいです。
そういうものを皆さんにお届けできる日がくれば嬉しいですね。

以上、僕が今日のために用意してきた話はこれだけです。

今回の講演に集まってくださった皆さんと、手伝ってくれたみんなに心から感謝します。
そして、ここにいるみなさま、ありがとう!