レポート

2009.09.25 TOKYO GAME SHOW 2009
皆さん、こんにちは。
アクセスゲームズ、CGデザイナーのT.Nです。

11月も目前に迫り、秋も深まってきた今日この頃ですが、今回のウェブレポートは東京ゲームショウ2009です。
諸事情により遅くなってしまい、大変申し訳ございません。何とぞ御容赦を・・・。

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実は私、ゲームショウという類の視察は初めてで、どんな雰囲気なんだろう?と
ワクワクドキドキしながら会場へ向かいました。

その会場に近付くにつれ、次第にゲームショウの雰囲気が漂ってきました。
幕張メッセの最寄駅であるJR海浜幕張駅ではデカデカとゲームのポスターが貼られており、
「東京ゲームショウは駅からすでに始まっているのか!?」と思わせる様相です。
また、歩を進めていくと大きな看板やオブジェが我々をお出迎えしててくれて、
いっそう期待感が高まりってきます。

会場前のにはTGS2009の大きな看板。

ホールの中にも!!
会場は目と鼻の先です。

そしていよいよ入場。
広大な会場には、各ゲーム会社の出展ブースを始めとして、
学校・教育関係のブース、資料展示ブース、イベントブースなど様々なブースが一堂に会しており、
今後発売される新作、続編、大作タイトルも盛りだくさんでした。

巨大なオブジェや画面で
タイトルをアピール。

写真では伝わりにくいのが残念

 
また各ブースとも単純なゲーム展示に留まらない巧みな工夫がなされており、
来場者の目を引いていました。


今後の動向やいかに!?PSP go

日本で初お目見えとなったPSP go 。
最大の特徴はUMDドライブの廃止と、ソフトのダウンロード販売で、
これにより、店頭まで行かなくても、ゲームを購入できるようになります。

また、UMDドライブがなくなった分ハードの小型化に成功しており、
実際に触れてみると想像以上に軽くて薄く、携帯電話のような感じで、
ポケットにしまって持ち運べるお手軽感があります。

今後、今以上にインフラが整備されていき、どこでも簡単にゲームがダウンロードできるようになれば、
携帯電話のアプリのような感覚でプレイできる、ライトユーザー向けのゲームも出てくるかもしれません。
もしそうなれば、携帯ゲーム機としてどのような差別化がされるのか注目です。

今後、現行のPSPと並行して販売されていくPSP goですが、制作者の観点で考えると、
PSP PSP goどちらのスタイルのユーザーも満足させるようなゲームを
提案していかなければならないと感じました。
新しい販売形態には、様々な意見が飛び交っていますが、
個人的には今後どのような展開を見せるのか期待しています。


海外、国内のゲーム事情

ゲームの市場としては、例年に比べて海外のゲームの多さが目立っていたように思います。
某・"冒険物アクションゲーム"や、"暗殺アクション"、"神々の戦争アクション"などなど。
数々の期待の新作が出展されていました。

国内の技術も円熟してきており、「法線マップ」や「HDRレンダリング」を用いた美しい映像はお手の物です。
以前は、ハイスペックなPCゲーム制作で培った高い技術力を持つ海外のゲームに差を付けられていましたが、
会場で見た限りでは、国内のゲームに関しても、技術的には以前ほど差はなくなっているように感じました。

しかし、その一方では、やはり海外の方が技術開発・研究は進んでいるとも言われています。
ビジュアル表現としての技術力が追い付いてきていると感じた理由としては、
新しい技術に加え、既存の技術も最大限に活用している、ということにあるのかもしれません。

今後も遅れを取らないように、既存の技術力を高めつつ、より良い映像表現を目指して、
常に最新技術に目を光らせ、取り入れていく姿勢が大切だと感じました。

また単純にビジュアルが美しいだけでなく(当然必要な要素ですが)、
緻密な宣伝やユーザーに楽しそうと感じられるアイデアも求められるでしょう。

ゲーム性、インターフェース、操作感などの部分も含めて、
いままで以上に「特徴的な部分」・「売りとなる部分」を模索し、
商品価値を上げていく努力が必要と考えさせられました。

また、ネットワークに対応したゲームも年々増加しており、
携帯ゲーム機でも通信プレイは当たり前の時代となっています。
実際、コミュニケーションツールといった部分に力を入れてユーザー数を増やしているゲームも多数あり、
今回試遊したゲームでも、ネットワークやワイヤレス通信機能を備えたものが多いように感じました。
数多くあるタイトルと差別化を図るためには、今後は単に通信プレイを搭載するだけではなく、
様々な通信の使い方を工夫していかなければならないと考えます。

巨大なオブジェや画面で
タイトルをアピール。

写真では伝わりにくいのが残念

 
スマートフォンの台頭

現行のゲームハード以外に、携帯電話のアプリケーションなども多く出展されており、
NTTドコモなど携帯電話会社を始めとした各開発会社のブースが、
移植タイトルや、新作タイトルを発表していました。

中でも特に興味を持ったものは、iPhoneを筆頭としたスマートフォン。
単純なアプリケーションに留まらず、高いクオリティーでしっかりとした"ゲーム"を提供しており、
高い解像度、滑らかな動きに加え、画面を傾けることでの操作性なども面白かったです。
画面を動かすという行為は画面が見づらくなるという難もありますが、
体ごとゲームを体験しているような感覚になり、
私自身も、ゲーム画面を覗き込もうとして思わず体が動く事も。
子供の頃はよくありましたが、最近はなかなかそういうこともなく、
懐かしい感覚+新鮮な感覚でプレイすることができました。

技術の進化により、今や携帯電話も一つのゲームのハードとなりつつあり、
いつでも気軽にダウンロードをしてもらえるというのも強みです。
スマートフォンの表現力の向上は、新たな市場を生み出す可能性を秘めており、
クリエイターとして、今後の展開に目が離せません。
今回体験してみて、私個人としても、スマートフォンの特性を生かし
"体感できる"オリジナルタイトルを是非作りたいと感じました。


今のゲームのトレンドは?

ゲーム以外にも様々なものが展示されていました。
ゲーム科学博物館はゲームの歴史や技術、トレンドなどを紹介しているブースです。
いま、世間では歴史/戦国武将ブームと言われていますが、
このゲーム科学博物館でも、歴史に関係するものを取り上げていました。

私も興味を引かれて中を覗いてみると、なんと甲冑が!!
ブース内には、甲冑を撮影している歴史好きのおじさんと女性の戦国ファンがたくさんいて、
一昔前では考えられない光景でした。

この歴史ブームには、一騎当千が楽しめる戦国ゲームが一役買っており、
強く、カッコよく描かれる武将たちに夢中になり、歴史好きになる女性ファンも大勢います。

私たちゲームクリエイターは、人に楽しんでもらうゲームを日々模索していますが、
やはりゲームは、興味を持つきっかけを与え、新しい楽しさを感じさせる、
そんな強い影響力を持っている!と改めて実感しました。

「私自身もいずれ人に大きな影響を与えるゲームを作ってみたい!ブームを起こしたい!」
そんな熱い思いをたぎらせつつも、必死で甲冑を撮影をする(にわか)歴史好きの私・・・。

おじさんに交じって、思わず撮影してしまいました。

大河ドラマでもお馴染み「愛」の一文字。

 
近未来のゲーム

据え置きのハード、携帯ゲーム機、携帯電話、様々な機種でゲームが開発されていますが、
そのどのハードにもあてはまらないゲームのインターフェースも提案されていました。

脳波でプレイするゲームや、疑似3D空間にタッチできる3Dタッチペンなど、
「少し前には幻想だった仮想現実の世界が、今まさに目の前にやってきている!」、と期待に胸が膨らみました。
家庭用での転用はまだまだ先になりそうですが、ゲームセンターの機器などで使用すれば今までにないゲームが作れるのではないでしょうか?
他のブースには専用メガネを使用し、3D立体視でゲームができるといったブースもありましたが、
これらを組み合わせて使うとさらに世界が広がりそうです。

遠くない未来に、みんなが仮想空間にアクセスしてスポーツ、冒険、恋愛を楽しむ時代が来るかもしれません。

考えるだけでキャラクターが
動く脳波のゲーム

 

脳波での操作は慣れないと
なかなか難しそうです。

 

3D空間にタッチすると、振動して触れたような感覚を味わえるタッチペン

まとめ

さて、今回のレポートいかがだったでしょうか?
これからも続々と面白そうなタイトルが発表されていくと思いますが、
今後は、ビジュアル面やネットワークの面が強化されていくだけでなく、
新しい技術やインターフェースにより、いままでにない方向へ進化していくという
可能性をヒシヒシと感じることができました。

そんな中、スマートフォンを始めとした携帯電話によるライトユーザーや、
歴史ブームに影響されてゲームに興味を持った新規ユーザーなど、
いままでゲームに馴染みのなかった方もゲームに触れる機会が増えてくると思われます。

今後は、「ゲームはこうあるべき」という固定観念を捨て、
より柔軟なゲーム作りをしていく必要がありそうです。
ゲームがどのような進化を遂げるか、楽しみな時代となってきました。

アクセスゲームズとしても、進んでいく時代に取り残されないように・・・、
いや、むしろこれからの時代を引っ張っていくぐらいの意気込みで、
常に情報にアンテナを立てて、いままでにない斬新なゲームを模索していきたいと思っています。
みなさん、AGの今後の進化にご期待ください。

帰る時には美しい虹が架かっていました。新しい時代に祝福!?

以上で今回のレポートを終了させていただきます。
ではでは!次回のウェブレポートをお楽しみに!