レポート

2011.08.17 gamescom 2011
皆さんこんにちは。
突然ですが、今回皆様にお伝えするのは欧州、ドイツで行われているgamescom 2011。
初海外出張、初ゲームショー参加の私、CGデザイナーM.Hが、現地の雰囲気をお伝えしたいと思います。

その前に、gamescomとは何ぞや?という方もいらっしゃるかと思いますので、簡単にまとめてみました。

gamescomとは
2009年よりドイツ、ケルンで行われている、欧州最大規模のゲームショー。
以前ドイツ、ライプツィヒで行われていた、Games Conventionとは別の団体で、今年2011年においては、入場者275000人、参加国約40カ国、出展企業数557社を記録。
開催期間は8/17~8/21(2011年度)にかけて連日開催され、 初日の17日、そして18日の10時までの間はビジネスデーとなり、以降は一般公開デーとなっている。


アクセスゲームズ開発拠点である大阪から飛び立ち、日本から12時間のフライトの後たどり着いた、ドイツ、ケルン。
今回私が参加したのは、17日と18日のお昼過ぎまでの二日間でした。
出展されるタイトルなどの前情報があまり公開されず、また会場自体も初めていくものでしたので、 効率よく回れるよう作戦を立てながら会場に移動します。

■gamescom 2011、開幕

宿泊したホテルから電車で2駅。gamescom 2011の会場となった、ケルンメッセです。

会場に到着!
平日の朝とは思えない光景です

オープンと共に会場通路へ


青色の部分がエンターテイメントエリア
紫の部分はビジネスエリアです

ビジネスエリア前の通路
スーツ姿のナイスガイは皆向こう側へ消えて行きました


会場は開幕前にかかわらず、既に多くの人だかりが、、、、、、
ビジネスデーということで、ここにいる大半の人間がゲーム業界の人間であり各国ゲーム業界のgamescomに対する注目度の高さが分かります。

会場内はいくつかのホールにわかれており、主に6、7、8、9番ホール、そして一部解放の10番ホールが、主にゲームが出展されているブースとなっていました。
4、5番ホールはビジネスエリアとなっており、商談、打ち合わせなどはこちらで行われているようです。
ビジネスエリアではスーツ姿の方もおり、エンターテイメントエリアとは違った雰囲気を感じました。

私は今回視察が主目的ですので、ビジネスエリアではなくエンターテイメントエリアへ。
開幕を待ち、一番入口から近い6番ホールから順に回っていくこととなりました。

■いざ、会場内へ

開幕直後の為、まだ準備中のブースが多いにも関わらず、既にいくつかのブースに人だかりが。
各ホールそれぞれ、とても広い空間となっており、横長となっていることを考えるとそれぞれが東京ドーム一つ分に匹敵する広さがあるようでした。
すごい、、    

最初に入った6番ホール入り口付近
でかっ!広っ!というのが第一印象

準備中のブース
中の様子をうかがう人達の姿


こちらも準備中のクローズドブース
既に長蛇の列が

徐々に増えていく人たち
全員業界関係者かと思うと不思議な気持ちになります


ブース一つ一つが、度肝を抜くでかさ。
初ゲームショー参加の私の想像を上回る規模でした。
ホールの天井がとても高く、その上ブースの看板(壁?)も大きいため、自分が小人になったような気分です。
また、何処も試遊台がおいてあり、自由にプレイをできるものかと思いきや、ブース自体を壁で囲み、中に入らないとプレイ出来ないクローズドブースとして出展されているところが結構多かったのは印象的でした。

上記した通り、準備中にも関わらず既にいくつかのブースでは人だかりができており、場所によっては列を作り始めていたりと、ビジネスデーであることを考えると業界関係者の間でも話題の作品というのが見て取れました。

■みんな大好き、FPS

いくつかのホールを回るうちに、気付いたことですが、、、
スポーツゲーム、レースゲームや格闘ゲームにシミュレーション、どのジャンルのブースも盛り上がっています。
しかし、もっとも人がよく集まっていたゲームというと、、その多くがFPS、もしくはTPSのゲームであることでした。    

新作FPSのブース前に並ぶ人たち
数時間待ちのレベル

FPSブースの前でカメラを回す
テレビクルーの方
メディア的にも注目度は高いようです



会場に持ち込まれたMiG-21
お金かかってる、、、

こちらのブースは暴力表現のため18未満入場禁止
ドイツでは暴力表現の規制が厳しく、
今回初めて発売が決まったシリーズもあるようです


こういったジャンルのゲームは、話には聞いていましたが、本当に欧州(というより海外?)
では根強い人気のようです。
私もFPSやTPSは大好きというかむしろ主食であり、事実それらの前にできている長蛇の列に 一つ一つ並びたい気持ちを抑えるのに一苦労していたのですが、日本ではまだ海外ほどメジャーではないようです。

しかし近年、ローカライズを受け持つ会社なども増え、これらジャンルのゲームを身近に目にする機会が日本でも増えたのではないでしょうか。
また、それらの人気のあるブースの作品の多くは近年話題となった作品の続編であることがほとんどであり、 企業側としてもブースに対する力の注ぎ方が尋常でない事が感じ取れました。

開発費用の高騰化が囁かれる近年、やはり人気作の続編に力を注ぐ、そしてそれをより広い市場、 複数のハードで展開するといった手法は、今後より一層高まっていくのではと思います。

■拡大し続ける、PCオンラインゲーム

うって変わってこちらは9番ホール。
PCオンラインゲームのブースが主に出展されていました。    

9番ホール入り口にある大型ブース
やはりMMORPGは主流であるようです

対戦に熱中する人たち
他のホールと違い、一つ一つを長く
プレイされている人が多い


車の形をしたテーブルを囲う人たち
皆さん言葉もなく真剣な姿はなかなか異様な光景

プレイヤーや試合模様を映す大画面の様子は、 さながらチェスの試合中継か何かを見ているよう


2000年初頭の爆発的な勢いの後、現在はロシアや中国といった新たな市場を取り込みさらに熟成度を高めつつあるPCオンラインゲームですが 他のホールと若干異なり、みな席に座りこみ、じっくり対戦に興じている方が多く感じられました。

そしてホール内の奥ではストラテジーゲームの大会が行われており、緊迫した空気が張り詰めている場面も、、、ウーム、血が騒ぎます。
韓国の大型ブースもさることながら、ロシアのディベロッパーが作る対戦ゲームが大きく会場の真ん中に位置していたことも、 PCオンラインゲームの新しい流れが定着し始めているのを感じました。

また、新しいハードウェア開発が進む近年、進化の度合いはよりめまぐるしくなってきています。 PS3やXBOX360といったハードが出た際、PCゲームで培った技術を遺憾なく発揮し、ハイクオリティなゲームが続々と飛び出した過去があるように いつか携帯ゲーム機や据え置き機でも、いまPCオンラインゲームで主流となってプレイされているMMORPGのような、 サーバーに繋ぐタイプのオンラインゲームが手軽にプレイ出来るようになるのではないかと期待しています。

■老若男女、体感ゲーム

近年新しいジャンルとして登場したWii、Move、Kinectなどの体感ゲームも、会場内にすっかり定着していました。    

大画面を背にKinectプレイ
おねーさんのりのりです

Wiiのゲームの説明を受ける人
体感ゲームはどこも説明してくれる
スタッフの方がいらっしゃいます


一般公開デーでの一コマ
体感ゲームは小さい子供でも遊べるのが良いですね

M.H自らMoveをプレイ
ちなみに得点はおねーさんに負けました、ちくしょー



体感ゲーム特有の体を動かすものを主体としたジャンル以外に、レースゲームやアクションゲームなど、 既存のジャンルに対して新しいデバイスを用いてより没入感を高める、 またはコントローラーで動かすのとは一味違ったアクション性を楽しめるゲームのバリエーションがより増えてきているようでした。

いくつかのゲームを試遊して感じたことは、上手く思い通りに動いた時の気持ちよさもさることながら、既存のコントローラーと違い、 方向キーを前に押せば前に進むだろう、○を押せば(×を押せば)決定だろうといった固定概念がないため、 各社アプローチの仕方が様々で、開発者の試行錯誤や工夫が感じられるのが面白かったです。

日本では住宅事情などのハンディキャップがありますが、まだまだ今後が楽しみなジャンルです。

■まだまだいっぱい、gamescomの魅力

まだまだ伝えきれないほどあるgamescomの魅力を、もう少しご紹介!    


忘れちゃいけない、Play Station Vitaブース。
しかしドイツ語で何を仰られているのか分からない上、入場規制+プレイ規制で、 ほとんどゲームに触れることは出来ませんでした、、

しかしその少ない情報の中でも、画質の向上だけは素晴らしかったです! 今後の展開に期待したいです。


各ホールを回っていてると、様々な形で飾られたブースがあります。
中でも目を引くのは、実際の車や戦闘機といった、 そのゲームに関連する実物大の展示物をブースの中に持ち込んでいる所。

こちらの写真の車は、中に入り、目の前のディスプレイを見ながら車のハンドルやブレーキ操作することで、実際のゲームをプレイすることが出来るようでした。
ゲームの中でブレーキングやコーナリングを行うたびに車のサスペンションが連動して動き、 まさにゲームショーでしか体験することの出来ない楽しみが体験できるようになっていました。


会場内にはソフトの展示だけではありません。
こちらはゲーム機のオリジナルコントローラーを主に出していらっしゃるブースのようです。
他にもPCゲーマー向けのキーボード、マウスや、オーディオ機器、中にはPCケースのドレスアップカスタマイズの実演を行っていらっしゃるところもありました。

また、ゲームをプレイするためのチェア、ウィルスソフトなど、間接的なものの展示を行っているブースもあり、ゲームショーだからといって一くくりに出来ない幅の広さを知ることが出来ました。


こちらはレトロゲームコーナー。
懐かしの8bit時代から、ついこの間まで現役だったものまで、幅広いゲームが展示してあり それらは全て自由にプレイ可能となっています。

また、横のショーケースには過去に発売された数々のゲームハードや、懐かしのソフトなどが。 思い出も手伝い、ついつい私も遊んでしまいそうになりました。


■最後に

不況が続く中、ショーの規模の縮小が心配されていましたが、その心配をどこ吹く風、前年度を上回る入場者、出展者数で、欧州の、そして世界のゲーム市場の冷めぬ熱さを体感することが出来ました。

また、近年話題のタイトルや、時代を築いてきた過去の名作が放つ大型の続編物タイトルの発表の集中と熾烈な広報競争は、世界市場の縮図を見ているようでした。
もちろん新技術のノウハウの蓄積が見て取れる作品や、新しいハードでのタイトルの出展など、新しい流れもどんどんと入ってきています。
大成功であったショーの盛況ぶり、そしてますます過熱していく世界ゲーム市場に、アクセスゲームズとして、また一開発者として、より一層身を引きしめていきたいと思います!

それではこの辺りで今回のレポートを終了させて頂きます。
最後まで見ていただきありがとうございました!
次回のレポートもお楽しみに!