レポート

2011.08.17 gamescom 2011 番外編

皆さん、こんにちは。
アクセスゲームズのCGデザイナーS.T.です。

先日のgamescom 2011の熱い会場の様子はご覧になりましたか。
今回はショー視察の後に、訪れたドイツの名所の様子をお届けします!
せっかくのヨーロッパなので、欧州風情をたっぷり味わえる所を巡りながら、今後の制作に役立つような資料 を収集します。

まず、gamescom 2011の開催地となったケルンの名所から行きましょう。
ケルンのシンボル「ザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂」です。
games.com2011の会場から1駅離れているケルン中央駅にあります。
その日の10時まではビジネスデーなので、朝は会場に行き、昼から大聖堂に向かいました。


157mという高さは、さすがに迫力がありますね。
632年をかけて、建てられた世界最大のゴシック建築のカトリック教会です。

そして、普通のデジカメしか持っていない悔しさを初めて思いきり知ること になりました。広角レンズが喉から手が出るぐらいほしいと思いました。

大聖堂のすごさを皆にも体感できるように、デザイナーのスキルを発揮し、 上下2枚を撮って、Photoshopでこの写真を合成しました。

そして、これから大聖堂の左にある塔を登ります!

勇者への道!

風がよく通るスカスカの鉄骨階段。

高所恐怖症者立ち入り禁止!(笑)

塔の頂点で見るケルンの風景。
教会らしき建物がいくつか見えています。

大聖堂=ステンドグラス
実物を見て感動!

大聖堂の中央祭壇。
神聖な感じ。

帰りはちょっと寄り道して、そして、こんな素敵な廃墟と出会いました。夕日の光と柱の影は、きれいな空間を作り上げています。
待って、窓側に何かが...

出たァァァーーーーー
謎の影が窓からこっちを覗いてくる。
怖っ!寄り道すると見ちゃいけないものも見えて
しまうから。皆さん、要注意!

大聖堂を見て改めて、ヨーロッパにいることを実感し、ゴシック満喫のケルンでした。
この後、ヴュルツブルクのホテルに移動し、翌日、ローテンブルクの視察予定になっています。
こっから、資料収集の本番だ!カメラのバッテリ確保しないと後で泣くぜ。
そして、遂にこの日が来たぁぁぁーーー
中世の面影を、ほぼ完璧に残している街、ロマンティック街道のローテンブルクに!

視察ルートはこんな感じ。

ローテンブルクの主門塔の一つ...レーダー門。
駅から一番近い入り口。如何にも古そうでいい感じ。

レーダー門を通って、そのまままっすぐ歩き続けると、活気のある街の中心となっているマルクト広場に到着です。さっきの渋さとまったく違う鮮やかな光景でした。

市場として使われている。面白い店がいっぱいあって、好奇心がそそられる。

興味深い錬鉄細工の張出し看板たち。
個人的に一押し!

こんな可愛くて明るいロマンティックな街道を抜けて、辿り着いたのは...
今回視察のメインポイント、中世犯罪博物館。
うわっ!一気に雰囲気変わった。

中世犯罪博物館は旧ヨハネ騎士修道会の建物に設立さ れ、4階建てにわたる展示場にて、ヨーロッパ1000年の法と刑罰の歴史を展示しています。

上の3枚は入り口辺りの設置もので、下の3枚は館内の展示品です。
観覧の順路は地下から始まるので、如何にも地下牢って 感じ。定番のホラーゲーのスタートポイント、わくわくするぜ。
期待に応じて、アイアンメイデンや針の椅子など、よく 知られている拷問道具が目の前に!萌える~
そして、一周して受付に戻り、そこに置いてあるレプリカ品のアイアンメイデンを必死に開こうとしている自分がいた。

AGではダークな雰囲気のゲームを作ることもあるので、ここで撮った写真資料は貴重です。
ではでは、暗い話はやめて、ローテンブルクのロマンに戻りましょう。
これから、視察しに行くポイントは、おとぎの世界...人形&おもちゃ博物館。

ここでは、ドイツとフランスで過去200年にわたって集められた600点以上の人形が展示されています。
また、人形遊びに必要な人形の家、部屋、台所、お店などに加え、人形劇場、鉄道、農場、学校など、多種類の玩具が並べれられて います。そして、なんと!日本の人形もここに!

この博物館は個人で経営しているものと聞きました。
個人でこれだけのものを集められるのは、よほど人形に対する愛情が深いのですね。感心しました。

さて、そろそろ帰る時間になりますので、おとぎの世界の体験はこれにて終了します。
いつものパターンで、帰りはまた寄り道します。
人形博物館の近くにあるブルク門から街を出て、城壁の外側に沿ってコポルツェラー門に向かいます。

そこで見た風景はこれ!
緑の自然と赤い屋根の組み合わせ、なかなかいい眺めです。

田舎風景を楽しみながら、コポルツェラー門に着き、これから、城壁の上を歩いて、レーダー門に戻ります。

12世紀に出来あがった古き城壁。
その城壁が市街を囲んでいます。

かなりボロボロですね~
しかも狭い。

城壁の上を歩いていると、旧鍛冶屋が見えてきました。
ローテンブルクにある木組みの家々の中で最も魅力的です。

その屋根の形、他の切妻屋根と比べ、丸みがあり、屋根の上に多数の窓が付いて、このアングルから見ると、貴婦人が着ているドレスの袖のような可愛らしさです。

そして、如何にもファンタジー風のRPGに出そうな建物。

旧鍛冶屋を最後に、ローテンブルクでの視察は終わりました。
この街、半径300mぐらいで、施設も集中しているため、短時間で周れる箇所が多くてかなりいい収穫でした。
小さな街でしたが、外側の古さと中身の鮮やかさ、そして深部の暗さ、いろんな顔を持ち、その歴史の深さを感じます。
もっといろいろ見ておきたい気分でしたが、時間の関係でヴュルツブルクに戻ります。

ドイツでは、日が沈むのが遅いので、20:30になってもまだ明るいです。
ヴュルツブルクに着いた後、夕食前にちょっとヴュルツブルクの街を散策することにしました。
私達が辿り着いたのはアルテ・マイン橋でした。
ロマネスク様式の跡地に建てられた橋には12人の聖人像が並んでいます。
聖人像の下で、酒を飲んだり、ギターを弾いて歌ったりする人が結構います。

アルテ・マイン橋はこんな感じ。
幅が割と広い。

アルテ・マイン橋から眺めるマリーエンベルーク要塞。

日がだんだん沈んできたので、レストランに向かって、本日の視察を終了にしました。

いよいよ最終日です。
今日は主にヴュルツブルクの視察になっています。その後フランクフルトに移動し、フランクフルト空港から帰国する予定になっています。
さて、最後の視察を張り切っていきましょう。
ヴュルツブルクと言えば、やはり世界的に有名なレジデンツでしょう。
世界遺産に登録され、大司教の宮殿として建てられたバロックの代表的建築物。

裏の庭園。すごくひろいでしょう~
宮殿建物の敷地の3倍あるらしいよ~
贅沢だな・・・

宮殿広場にある噴水。
その周り異なる石像に囲まれ、見る方向により、
違う表情が見えてきます。

レジデンツで一番の見どころは、階段の間と天井画になります。
残念ながら、館内では撮影禁止なので、現地で買った本に載っていた写真を添付し、その魅力を伝えます。
この天井は世界で一番大きいフレスコ一枚画で、ティエポロの作です。
リアルな陰影の付け方によって、絵の中の人物などが飛び出そうな印象で、人の目の錯覚を利用し、外にある石像や装飾などとう まく融合し、一体感が生まれるの魅力的です。
見ている間、吸い込まれそうな感じがします。

レジデンツを訪れたことによって、、改めて油絵に興味が湧いてきました。

レジデンツの隣にホーフ教会がありますが、工事中のため見ることが出来ませんでしたので、早速ノイミュンスター教会に向かいました。

11世紀に建てられたロマネスク様式の建物で、赤い砂岩の正面と丸屋根は18世紀に建築さ れた部分です。
赤色のせいなのか、同行者が中華っぽいと言いました。(笑)

いざ、館内へ!
その扉を開いた瞬間、神聖な音楽が流れてきて、まるで別の世界に迷い込んだような。
教会内、人に満ちられ、聖歌を歌っています。
なるほど、ミサ中でした。これはついてる!
しかし、厳かな雰囲気で、さすがに撮影は無理でした。

しばらくミサを体感し、撤収しました。

そろそろフランクフルトへの電車の時間になりましたので、ホテルに荷物を取りに行って、フランクフルトに移動しました。
そして、1時間ほどの電車の旅後、フランクフルト中央駅に着きました。

鉄骨の中央駅。
なんかいい感じ~

飛行機の時間にまだ時間があるので、
ちょっとした散策しよう。
中央駅に向かっている道路。

雨で多少濡れているが、また別風味~

その道に沿って、私達は帰国前最後の視察ポイント、ゲーテハウスに向かいました。
ゲーテハウスは、ゲーテが少年時代と青年時代の大部分を過ごした家で、名作『若きヴェルテルの悩み』や 『ファウスト』は、この家で生まれました。

ゲーテハウス&博物館の看板。

中庭。床に落ちてる窓の影が綺麗ですね~

 

書斎と繋がる絵画の間。

18世紀、19世紀のバロック後期から擬古典主義、さらにはロマン派からビーダーマイヤーまでの広範囲にわたる油絵が飾っています。

ゲーテハウスのメインディッシュは基本書斎になりますが、今回敢えて書斎を外して、この部屋にしたのは、デザイナーにとっ て、ここの油絵に惹かれるからでしょう。私もこの部屋で一番時 間をかけました。一枚一枚を丁寧に見て、写真を撮って持ち帰っ て、じっくり研究するつもりでした。

いよいよ空港へ向かう時間になったので、ゲーテハウスとお別れをしました。
最後の記念として、フランクフルトで、フランクフルトを食べるのは皆の願いです。
はい、これ!

ただのホットドッグじゃないか!
フランクフルトなんて、ないのね。(笑)

 

これで、私達のドイツ視察は終了しました。
短い間でしたが、多くの場所を回れて、豊富な資料を頂けました。
時にゴシック、時にバロック、そして時にロマンティックで、欧州風情を充分満喫できたではないかと思います。

全体的な造形、柱一本や、窓一つのディテールなど、それぞれ異なるデザインで、違う表情を持っていますが、 決してバラバラではなく、うまく統一されています。こういった個性を持つ単体と、それらを纏める全体のデザ インは、私達デザイナーにとって吸収すべき所です。

今回、名匠の絵画を生で見ることができて、その絵にある力と生命力を肌で感じ、衝撃を受けました。
それは、本に載った写真を、どれだけ見つめても、感じないことです。
私は、アート的な面ではまだまだ未熟ですが、この度見たこと、感じたことを消化し、今後の制作に活かしたい と思います。

また、ドイツでの滞在期間、ドイツの食事、気候、その気候に応じる着こなし、日常など、ごく普通なこと ですが、よりリアルな世界観設定に役立つ情報が盛りだくさんでした。

以上、gamescom 2011WEBレポート~番外編~になります。
皆さん、いかがでしたか?
また次回のレポートもお楽しみに!