レポート

2015.06.06 Electronic Entertainment Expo 2015

こんにちは!デザイナー(USAではアーティストと呼ばれます)のH.Fです!

今年もE3の視察に行ってまいりました!



E3は全世界の第一線で注目をされているゲーム、新デバイスが一堂に出展される業界関係者向けの一大ゲームショーです。 業界関係者向けではありますが、会場の様子や、期間中に行われる様々なメーカーのカンファレンスの模様は リアルタイムの動画配信、メディアなどで公開されるので、ゲームユーザーも一緒に盛り上がれるイベントです。


今回は、アクセスゲームズが開発した「デビル メイ クライ 4 スペシャルエディション」の出展視察がメインとなり、 PlayStationR E3 EXPERIENCE 2015 Press Conferenceにも出席させていただきましたので、その模様をレポートします!

■準備

渡米メンバーは、私の他、DMC4SEチームのディレクターG.Iです。

お互い開発では、プロジェクトの両輪となって、時には戦い、時には飲み仲間として切磋琢磨してきた仲なので準備などはお手のもの...のはずだったのに、 プロジェクトが終わってホッとしたのか、ギリギリに荷物を詰めてのバタバタの出発となりました。


と言いながら、空港チェックイン後の余裕?の一杯・・・
まぁバタバタでもこれだけは止められません。

■PlayStationR E3 EXPERIENCE 2015 Press Conference


約11時間のフライト後、LAに無事に到着。ここからは怒涛のスケジュールラッシュがスタートします。


到着からホテルへのチェックインなど過密スケジュールをものすごい勢いでこなし、

約5時間後には【PlayStationR E3 EXPERIENCE 2015 Press Conference】の会場にいました。


開催されるロサンゼルス・メモリアル・スポーツ・アリーナは、昨年もSCE様のカンファレンスが行われ、1984年にロサンゼルスオリンピックでも使用された、超!超!有名な会場となっています。

他では、WWE(世界最大規模のプロレス団体)の試合やNBA、NHLのチームの本拠地としても 使用されており由緒正しき会場です。

五輪マーク!!カールルイス、、、って歳がバレる(笑)

無事に会場内に入り、席も前のほうに座ることが出来て、開始を待つことに。

会場内は、正面にステージと大型のスクリーンがコの字型に3面に分かれていて、ゲーム映像がどの席からも見やすい配置。長年やっているため、この辺も良く考えられているとちょっとした感動。

ワクワクドキドキ!!

人が多いので席を取るのも一苦労

今年は、ユーザー視点、開発者視点の両方から見て刺激的なタイトル群だったため、場内からは拍手と歓声が止まなかったのが印象に残ります。ここに居る方たちは業界関係者が9割を占めていると思いますが やはり皆ゲーム好きなんだなと、妙な一体感が感じられました。

そんな刺激的な体験は、1時間半という長丁場ではありましたが、あっという間に感じられ全ての発表を観終わる頃には、今後のPlayStationの 向かう先に大きな興味がもてる非常に有意義なカンファレンスでした。

我がアクセスゲームズもそこへ名を連ねられるように日々頑張っていますので、お楽しみに!

■E3会場

ついにやってきましたE3会場。ロサンゼルスコンベンションセンターです。
会場前には巨大看板がお出迎え。
否が応でも今回のE3に期待が膨らみます。

早く入りたい!!ゲームやりたい!!

会場入り口には、某映画の車が!ヒャッハー!!こういう演出はよりワクワクしますね。映画から借りたのでしょうか?

■E3会場内(WESTHALL編)

さて、元気にE3会場(WESTHALL編)のレポート、いってみましょ!

こちらはWESTHALLでは

Microsoft、Sony Computer Entertainment America(以降、SCEA)、Nintendo(以降、任天堂)、Oculus などの
大手ハードメーカーなどが集まる会場となっています。


デーンと巨大なXBOX看板!!天井の照明もイメージカラーに染まる。Microsoftは、今年はTGSにブースを出されないそうなので、TGSの分も堪能。

SCEAブースの手前には、PS4本体と、、Project Morpheus!!

そして、やってきましたマリオブラザーズ30周年を迎えた任天堂!!(30周年バッジをしっかりゲット!)

任天堂のストリーミングによるカンファレンスで発表された強力なタイトル発表もあり、こちらも大混雑。

明るいライティングによる照明が年齢層に縛られないタイトル群のイメージに合っています。

任天堂ブースは他のブースに比べても、子供や女性の姿も多く、ターゲット層の幅を感じる事も出来ました!!!

Oculusのブースでは、Oculus Touchが発表され、それによって出来ることの広がりや新たな試みなどが大々的に発表されていて、 ゲーム開発者としては、早く触りたく、作りたい気持ちが止まりませんでした。

■E3会場内(SOUTH編)

さーここからは、サウスホールの開場内紹介をしていきますね。

こちらは、ハードメーカーではなくソフトウェアメーカーがたくさん集まっているのが特徴です。

ホールを少し上から撮影。

入場の様子、ギャー人が多い!

各社ともに、注目タイトルがずらり!人、人、人、で体験するゲームを事前に決めておいていてよかった...

そして、、、

カプコン社のブースには、アクセスゲームズが開発した 「デビル メイ クライ 4 スペシャルエディション(以下DMC4SE)」が!!!

さっそく、巨大スクリーンにデビルのPVが!?
感動、、

そして、DMC4SEのプレイアブル出展の様子
DMC4のファンの方のめちゃくちゃうまいプレイを発見。
プレイいただきありがとうございます!

今回のDMC4SEは、1080Pの対応に加え、テクスチャも高解像度化!さらに、前作同様60FPSでプレイ可能などなど、他にも数多くの手を加えています。

また、我がアクセスゲームズ、3Dアクションゲームチームが、目いっぱい愛情をこめて作り上げました。

詳しくはこちら!

http://www.capcom.co.jp/devil4se/


会場では、プレイを終えた人たちが、

That was great!(面白かった!)

Awesome cutscenes!(演出が凄い!!)

I can't wait to get it!(早く手に入れたい!!!)


などの、会話が飛び交っていて、現地でユーザーの気持ちを聞けて大感動です。


ゲームを作る喜びは色々ありますけど、そのうちの一つは実際にこういう形でゲームショウに出展し、直接ユーザーの意見を聞くことですね。


E3会場の報告はここまでとなります。


ちなみに、今年の来場者数は、昨年の4万人を超えて約5.2万人だったようです。大盛況でした。

■LA市内外を視察

ここからは、ロサンゼルスの市内外の視察を番外編として紹介します(というかこっちの方が長いかも)
めったに来れる地ではないのでE3会場視察の時間外は"お勉強の時間"です。せっかくなので色々と行ってみようぜーーーー。

え?遊んでるだけじゃないかって?

はい!遊んでます!

が、それも勉強です。

次のゲームに活かせるアイデアや、日本では見れない等身のアメリカのリアルスケールは、

こういう場を持たないと得られませんからね!

と言いつつも半分遊んでいる訳ですが(笑)

人間は本気で遊ぶことも大事です。ハイ。

というわけで市内外の視察報告、、、いってみましょーーー。

■ブラッドベリー・ビル

ホテルから近いし、一丁行ってみるかーと意気揚々と移動することに。
ってか本当に近けーーーー、車で移動すること約3分弱、、、あっさり現場に着きました。
オイオイ車の移動じゃなくても良かったんじゃ、、、という意見もありつついざ入場することに。

実はこのビルは非常に古く1893年に建てられ、かの有名な映画、ハリソンフォード主演、リドリースコット監督の 「ブレードランナー」の撮影でも使用されたロサンゼルスでは非常に有名なビルだったりします。

細部に作り込まれたアールデコ調の造形は素晴らしい

また古い年代の消火器や設備が現存されており、背景専門でデザイナーをしている私としては非常に有意義な資料収集と体験が出来ました。

アールデコ調が、、、キレイだ(興奮)

古い消火器。

もう使用はされていないらしく
右下には現代の消火器が。

解放感のある天井。

■ラ・ブレア・タールピッツ

お次は、ラ・ブレア・タールピッツに向かうことに。

多数の教会やコリアンタウンを抜け、車で移動すること30分で到着。
ココは化石の博物館の他、天然のタール池が見ることの出来る、これまた有名な観光地です。

しかし平日なので学校の遠足コースに(笑)

博物館の中には主に哺乳類の化石が

化石の他には模型も展示していました

博物館の中にはサーベルタイガー、ダイアウルフ、マンモスなどなど男心をくすぐるような化石がいくつも展示されています。 こういった、古代生物の造形を骨格から勉強するには非常に 有益な博物館ですね。

ちなみに、これら化石の全てがタール池から発掘されたそうです。

発掘研究をしている仕事場も見れます

さて、本命?の天然タール池ですが、博物館の外の公園にあるそうなのでいざ行ってみることに。
流石に危ないので金網で覆われ池周辺には立ち入り禁止になっています。
なんでも、鳥など小動物が未だにハマることもあるとのこと。

また、池に続く公園の芝生の所々に天然のタールが噴き出している箇所も多数見られます。

自分の立っていた芝の下にもタールがあるんだろぅか???想像すると怖い...

タールにはまった、ゾウさん!!※模型です

元気に湧き出るタール

■グリフィス天文台

やっぱりロサンゼルスに来たからにはココは外せないでしょう。遠くの山にはハリウッドサインも見える有名な天文台です。

GT○とか言う、とあるゲームに登場した建造物!!

再現度の高さを確認できます

が、しかし私達の目的はそれだけではなく、天文台から一望出来るLAの街並み、天文台の建物、とあるゲームの舞台を見ること。 最後は明らかにゲーマー視点の趣味ですが(笑)

建物はと言うと、アールデコ調の美しい天文台の建物と、市内が一望できるすばらしい展望が本当に素晴らしいです。

カリフォルニア有数の観光スポットとは聞いていましたが、実に納得。 本当に展望から見えるLAは美しく、多種多様な景観が一望できます。 また遠くまで綺麗なグラデーションを描く空気感が非常に気持ちいい。

そんな有名な観光スポットということもあり、日本人は当然のこと他アジア人並びにオレンジの袈裟を付けた僧侶の方も観光に来ており 観光客の幅の広さを伺えました。

ここでミッション受けたわーー(笑)

絶景。ここもあのゲームで、、
(しつこいわ(笑))

庭も実に綺麗

■ジョシュアツリー国立公園

とうとうLA市内外の視察もメインディッシュとなりました。最後に行くのはジョシュアツリー国立公園。

移動に3時間ほど掛かります。


ドライバー兼通訳のLAの友人のアドバイスでは、以下の部分が注意としてありました。

・国立公園内は店はないので必ず飲料水は余裕を持つこと。
・暑さで熱中症の恐れがあるので、水の他カロリー摂取の食べ物も必要。
・タバコのポイ捨ては絶対ダメ。乾燥してるので火事の恐れあり。

むろんコンビニなどは近隣にないため、事前にちょっとした食糧、水を買いだめして出発!


ハイウェイ(高速道路)を一気に突き進みます。


途中では珍しいネイティブアメリカンが中心で経営しているインディアンカジノがあったり、 あまり日本では見かけないキャリアカー(車を荷台に複数載せて走るトラック)などが多数見られました。


流石車社会アメリカ!!

驚くほど長~い貨物列車にも遭遇!

風が強いのでハイウェイの脇には
発電用の風車が立ち並ぶっていうか数多すぎ。

車を走らせること2時間、年中雨が降らないカルフォルニアなのに、


途中で"雲が覆ってくる"事態に!!


あ、あれ?


でも何か赤い雲で


何か嫌な予感が、、、


く、雲、じゃなくて、、、 ケ ム リ ??


なんと、遠くの山から発生している"煙"!
山火事だったようです!なんというバッドタイミング!!!


赤い雲がドンドン進行方向に広がってるぅー!!


コエーよマジで!!!帰りたいのに、LAの友人は、あたかも普通の景色のようにどんどん先へ向かっていく!!! マジか!


で、ジョシュアツリー国立公園に接近した時には、、、ホラこの通り、、、

昼なのに夕方のように赤い。

誰だよ変なポストエフェクト掛けたやつ!

赤い雲越しに赤い太陽が。

山火事の影響で赤く染まった雲の真下であたり一面赤い景色が続く景色に!!
んーーーー!!デフォルトの青空の国立公園を拝めないのが非常に残念ですが、これはこれで非常に希な現象ともいえます。

周りには雑音がない広大な空間。

舗装されており車の移動には困らない

広大な砂漠に岩山!!

所々車で移動しては止まって撮影、それを繰り返しドンドン車を進めます。
なんといってもテンポよく進まないと東京の1.5倍の広さを本日中には通過できませんから、そうこう言っているうちに山火事の景色にも目が慣れてきました。


そして、国立公園でも一番高くそして絶景が拝めると有名なKey Viewsに到着!!

有名なスポットなので止まっている人も多い

ここから見える景色は更にスゲー広大


崖ギリギリの場所で撮影押すなよ、絶対押すなよ(笑)

写真では伝わりにくいのが非常に残念ですが、ここからの光景は本当に圧巻としか言いようがありません。

この広大な地形、、、つ、、作りてぇーーーっとデザイナー魂が揺さぶられます。

本当に吸い込まれるような空間、景色とはこういう事を指すのだと、今まで無知だった自分を恥じる結果となりました。が、これを参考にまたゲームを作れる日がくると思うと、正直嬉しくてたまりません。

さらに移動すること、次も有名なアーチロックを目指すことに。
途中で奇妙な岩のスポットなどで小休止とりつつ進みます。

SKULL ROCK。
お仕置きだべぇーと声が聞こえてきそう(笑)

公園の名前にもなってるジョシュアツリー
サボテンと木の中間的な植物です。

ジョシュアツリーと荒野。 ジョシュアツリーは、こんな形で鬱蒼としているわけではなく、所々に点在しています。

アーチロックがあるというWhite Tankという場所に到着。

昔はガイドマップに記述されていたのですが何故か昨今の現地で貰えるガイドマップからは記述が消されています。

おいーードコだよーっと無数にある岩山を凝視しながら探していること約15分、、、


あった!!!


以前見たことがあると言っていた友人の古い記憶を辿りながら、ようやく発見!!

こんな岩ばっかりだったら普通見つからねーよって くらいの数の岩山と、その他の岩のカモフラージュによる見つかりずらさ、、、。

国立公園の岩全体にも言えることだが、おそらく山の表面が風や雨の浸食によって洗い流された後、骨格だけが残ったと思われる。

岩、イワ、IWAaaaaaaaaaa

岩山ばかりの中にひっそり有りやがります(笑)

あったー。っていうか普通見つかるのかねコレ?

そんな色々な発見があったジョシュアツリー国立公園の広大で素晴らしい自然の世界と、素晴らしい物を自然のまま 残してくれているアメリカ大陸に感謝!!


そして夜に迫る時計を気にしながらも、この地を離れたくない少しセンチメンタルな感傷に包まれながら、 ジョシュアツリー国立公園を後にする我々なのでした。
(帰るころには山火事のことはすっかり記憶からなくなっていたことは言うまでもない)

■最後に

E3 2015レポート、いかがでしたか?
昨年は、弊社オリジナルタイトル「D4: Dark Dreams Don't Die」が出展され、今年も大きく開発に関わらせて頂いた「デビルメイクライ4スペシャルエディション」の展示があり、 2年連続して弊社が関係したタイトルが世界随一のゲームショーに出展できたことは非常に良い経験で光栄なことです。


そして、なんと言ってもアメリカ大陸での経験でしょう。
海外の開発者並びに色んな人種や異文化交流、最先端のゲーム市場の動向を肌で感じる事が出来たこと、映像でしか見たことがない世界的に有名な場所、大自然にいるちっぽけな自分。
やはり紙面上での調査、ネットだけでの調査だけでは良い物は作れないと思いましたね。
今後ともこれらの経験を更に生かして次のタイトルに挑んでいきたいと思います。
来年の報告もお楽しみに!


以上、デザイナーH.FとディレクターG.Iによるレポート報告でした。